プラバンは熱で縮むプラスチックの板に絵をかいて、オーブントースターで焼いて、キーホルダーやアクセサリーをつくるクラフトです。
誰でも簡単にできます。
この記事ではプラバンの作り方のコツをくわしく説明します。
動画で見たい方は「プラバン工作のコツ~プラバンの縮みかた」に簡単な説明と動画があります。
それでは、楽しくプラバン工作をしていきましょう!
目次
プラバンってなに?どこで売ってるの?
最近は、いろいろなタイプのプラバンが売っています。自分が作りたいものをイメージして購入しましょう。
プラバンは”プラバン”や”クラフトプラバン”などの名称で手芸店、文房具屋さん、100円ショップなどで売っています。
きのこ堂ではイラストを描くのに描きやすい「半透明プラバンのフロストタイプ」を買うことが多いです。
透けないホワイトタイプもあります。
プラバンの厚さは0.2ミリ~0.3ミリが一般的です。大きさはたくさん作りたい方はB4などの大きいサイズを買いましょう!※プラバンが綺麗に縮むサイズは最大10センチ×10センチくらいまでです。このサイズ内にイラストを描き、加熱すると出来上がりが綺麗です。
プラバンは加熱するとかなり縮みます。
とりあえず「プラバン工作をしてみたい!」という方にオススメしたいプラバンは「ダイソーのプラバン」です。
実際にダイソーのプラバンで作品を作ってみた比較記事があるので、プラバン選びの参考にしてくださいね。
ダイソーはプラバンの種類も豊富で、最初から色がついているカラープラバンがあります。カラーブラバンで作品をつくった比較記事も参考にしてくださいね。
プラバンの作り方を写真でわかりやすく説明します。
プラバンのつくりかた
①下絵を描いて、プラバンを上に載せます。
下絵のおにぎりくんを描きました。手前に移っているのが半透明のプラバン(フロスト)です。
②下絵をみながらプラバンにイラストを描きましょう♪
イラストを描くときは油性ペンを使っています。水性ペンはプラバンには書けません。
プラバンには色鉛筆、クレヨン、マーカー、ポスカなどでイラストを描くことができます。
おにぎりくんの海苔のところに「フ」と書いてありますが、フロストタイプのプラバンという意味です。
フロストタイプのプラバンだと、裏側がつるつるしてないので描きやすいです。
「え」と書いてあるのが色鉛筆でかいたおにぎりくんです。↓
色鉛筆でもプラバンにイラストを描くことができますが、プラバンを紙やすりでやすりがけすると書きやすくなります。また、色も定着しやすいです。
プラバンにいろいろな画材でおにぎりくんを描いてみました。画材選びの参考にしてください!
下の写真ではおにぎりくんのノリのところに使った画材が書いてあります。
「え」が色鉛筆。「ク」がクレヨン。「ポ」がポスカ。「フ」はプラバンがフロストタイプです。
つかったペンの違いで、作品の雰囲気が変わるのがわかりますか?
”クレヨン”は細い線を描くのは難しいです。線が少ない簡単なイラストは良いのですが、扱いが少し難しいので、個人的には”おすすめできない画材”です。
色鉛筆は細かいところも色を塗れますし、グラデーションもできるので工夫次第で素敵なプラバン作品ができます。
ポスカは扱いやすいですし、重ね塗りをしやすいので、便利です。
きのこ堂では通常は油性ペンのマッキーを使用しています。太さもバリエーションがあるのでおすすめです!
③ プラバンを切りぬきます。
プラバンの切り方は自由です。イラストのギリギリを切ってもよいですし、あえて何も書いてない部分を残して切ってもOKです。
④プラバンをオーブントースターで焼きます。
イラストを描いたプラバンを、アルミホイルをくしゃくしゃにしたものにのせて、オーブントースターの中に入れます。
オーブントースターの中の温度が130度を超えるとプラバンは縮みはじめます!
600Wで30秒~45秒くらい温めるとそれなりの温度になるので、様子を見ながら、プラバンの縮みかたを確認しましょう♪
ちょっと温めるとこのようにプラバンがぐにゅ~っとしながら縮み始めます。
ぐにゅーっというのが収まるとある程度平らになり、落ち着きます。
このタイミングでプラバンを取り出してください。やけど注意!!!!!
やけどに気を付けて、ハシやピンセットでプラバンを取り出してください!急げ!
取り出しました。
冷めないうちに平らなもので押して、そりを直します。
雑誌や古本などがおすすめですが、中にはクッキングペーパーなど紙を一枚入れることをお勧めします。(プラバンが熱いうちは色が定着してないので、色落ちする可能性があるので紙を一枚入れると安心です。)
出来上がり!
プラバンの作り方のポイント
プラバンの作り方の手順の中で、オーブントースターで焼く時が一番難しいです。
作品を取り出すタイミングを間違えないようにしましょう。
オーブントースターの中に長い時間プラバンを入れておくと、プラバンが溶け始めて、最終的には燃えてしまいます。火が出ないように気を付けましょう。
↓このようになってしまいます。。。
プラバン作品を焼く時の道具の紹介
はし(わりばし)、アルミホイル、金属のバットにワックスペーパーを巻いたトレイ
オーブントースターのトレーに敷くアルミホイルは予備も用意しておきましょう!
プラバンがうまく縮まないときはもういちどアルミホイルをくしゃくしゃさせてみましょう。
プラバンは熱伝導がうまくいってないために縮まないケースがあります。
プラバンがきれいに縮まない原因として熱伝導がうまくいってない場合があります。アルミホイルの敷きかた、くしゃくしゃ加減を直して、再度チャレンジしてみましょう!
こちらのサイトではプラバンを取り出すときに”割りばし”を使っていますが、細かいものをつくるときは”ピンセット”をおすすめします。
<金属のバットにワックスペーパーを巻いたトレイ>ダイソーで買ったバットにワックスペーパーを巻いています。古本などでおさえるのもいいのですが、色落ちしたり、持ち運びのことを考えて、金属のバットにしました。個人的にはこの方法がおすすめです。
バットの底の部分で挟み込んで、プラバンの”そり”を平らにしています。
プラバンをトレイではさんだときにプラバンから色落ちして、ワックスペーパーに汚れがつくと場合があります。気を付けましょう。
オーブントースターについてワンポイントアドバイス
プラバン工作をするためにオーブントースターは細かく温度が設定できるものを選びました。
プラバンは130℃くらいになるとちぢみはじめるので、温度調節機能がついているオーブントースターが便利です。
オーブントースターはプラバン専用にしています。食品などの汚れがつくと作品がだめになってしまうときがあるので、アクセサリーなどをメインに作りたい方はプラバン専用のオーブントースターを準備することをおすすめします。
このオーブントースターの特徴は80℃から設定できることです。
プラバンを温めるときの目安の時間は600Wでは45秒くらい、800Wでは30秒くらいと覚えておきましょう。
プラバンを取り出すときのタイミングのポイント
実際に目で見て、プラバンの縮み加減を確認して、取り出すのが一番安全です。ささっといいタイミングでプラバンを取り出してください!
動画で見たい方はこちら↓(音が出ますので注意してくださいね!)
取り出すときは割りばしだとこんなふうにつまみやすいです。ピンセットでも大丈夫です。
フロストバージョンのおにぎりくん。きれいに平らになっています。
色鉛筆で着色したおにぎりくん。優しい風合いが素敵です。
クレヨンで描いたおにぎりくん。平らにするときに色落ちしてしまいました。失敗です。。。
ポスカで描いたおにぎりくん。はっきりした色が出るので、素敵です。焼く前の色より濃くなります。
ポスカはいろいろな色があるので、焼いた後に濃くなることを考えながら、着色することをおすすめします。
ポスカをつかった作品の色比較の記事を書いていますので参考までにどうぞ。
プラバンの縮み方って実際どうなの?
プラバンがどのくらい縮むかを比較するために下絵と並べてみました。使うプラバンの種類でも違いますが、だいたい4分の1~6分の1ぐらいに縮みます。縦横同じように縮むとも限りませんのでご注意ください。
下絵と今回制作したプラバンおにぎりくんを並べてみました。
一つひとつ縮み方が違いますね。ちょっと縦長になっちゃったコもいます。
縮んだ後の厚みは「フ」の字があるおにぎりくんを見るとわかりますが、1ミリくらいでしょうか。。。それなりに硬く、厚みが出ます。
クレヨンは色落ちする可能性が高いですが、味のある作品ができます。注意して取り扱えば素敵な作品になりますよ!
ポスカは絵の具が盛り上がった感じです。ポスカはおすすめの画材です。
プラバン作品の例と使用した画材の紹介
ミッキーとミニーは前に作った作品です。
キーホルダーにしたいときはあらかじめ穴はあけておいてください。
プラバンを焼いた後で穴を開けるのはおすすめできません。プラバンを温めると厚くなり、プラバンも硬くなってしまいます。
白いプラバンもあります。これはイラストを楽しみたいとき向けですね。
ドナルドとデイジーがかいてありますが、これは本を参考にさせていただきました。
<PR>プラバン工作にオススメの本「ディズニーツムツム プラバンあそび」
画材は「三菱ダーマトグラフ」という紙巻の色鉛筆です。
「三菱ダーマトグラフ」は金属、陶磁器、ガラス、セロファンなどに描ける画材です。
太い線を描きたい場合はクレヨンよりは断然、「ダーマトグラフ」をおすすめします。
<PR>金属などに描ける色鉛筆「ダーマトグラフ」
リンゴは通常の色鉛筆で描いています。
星は「ゼブラ・油性マーカーマッキー」を使っています。
まとめ
プラバンを購入したら、とりあえず好きなキャラなどをプラバンに描いてみましょう。
オーブントースターでやけどしないように気を付けて、焼いてみましょう。
上手く縮まなくて、がっかりするかもしれませんが、出来上がったときはとてもうれしいし、自分オリジナルのプラバン作品が作れるのでとても楽しいですよ!
工夫次第でいろいろな可能性が広がるプラバン工作。あなたの素敵なアイデアで素敵な作品ができるといいですね!
プラバンをつくって、キーホルダーをつくる記事を書いています。
ダイソーなら手軽にプラバンが手に入ります。
まずはダイソーのプラバンでプラバン工作してみましょう!
「きのこ堂」ではダイソーのプラバンについてくわしく書いています。
イラストが苦手なかたはインクジェットプリンター用のプラバンに印刷する方法もあります。
きのこ堂ではプラバンの作り方などについて記事を書いています。
みなさんの制作活動の少しでもお役に立てればと考えています。
プラバンは失敗したときのために予備も買っておくことをお勧めします。