「プラバン工作」は、プラバン(プラ板)をオーブントースターで加熱することでプラバンを収縮させ、キーホルダーやアクセサリーをつくるクラフトのことです。
この記事では、失敗しがちな【プラバン(プラ板)の焼き方】のコツを紹介します。
「きのこ堂」ではプラバンの作り方全般について紹介する記事を書いています。プラバンの作り方について知りたいかたはこちらの記事を参考にしてくださいね。
※プラバン(プラ板)はスチロール樹脂(ポリスチレン)で出来ています。すべてのプラバンが縮むわけではないので、購入するときは注意してください。
プラバンはホームセンター、文房具店、100円ショップなどで購入できます。
ダイソー(DAISO)では、いろいろな種類のプラバン商品が売っています。
ダイソーの「プラバンキュコット」について知りたいかたは↓の関連記事を読んでくださいね。
目次
【失敗しない!】プラバンの焼き方のコツ
プラバンはオーブントースターで焼く(加熱)と収縮します。この収縮を生かして作品をつくるわけですが、使うプラバンによって収縮率が微妙に違います。
プラバンの縦と横で収縮率が違う場合が多いので、綺麗な正方形などを作りたいときは、一度試し焼きをして収縮率を計算する必要があります。※収縮率については別の記事でくわしく紹介する予定です。
プラバンに図案を写していきます!
今回使うプラバンは「半透明プラバン 厚さ0.3mm」(東京交易)です。
<PR>「半透明プラバン 厚さ0.3mm」
半透明プラバンに、自作の消しゴムはんこを油性インクで押しました。
プラバンには「縦」と「横」があり、収縮率が違うことが多いです。
収縮率比較のために、図案を一つだけ横向きに押して、文字を入れています。
キーホルダーを付けるための穴を開けておきます。
プラバン(プラ板)を焼いたあとでは穴を開けにくくなるので、加熱前に穴を開けておきます。
プラバン(プラ板)に消しゴムはんこを押していますが、消しゴムはんこの詳しい作りかたについては関連記事を読んでくださいね。
プラバン焼き方のコツ紹介!
プラバン焼き方のコツを紹介します。
<プラバン(プラ板)の焼き方のコツ その1>
オーブントースターを予熱します。一般的な家庭用のオーブントースターを使います。
600W~800W のオーブントースターで1~2分ほど予熱してください。
しっかり予熱してください!!!重要なポイントです。
<プラバン(プラ板)の焼き方のコツ その2>
しっかり予熱したオーブントースターに「プラバン(プラ板)」プラバンを入れて焼いていきます!
プラバンをのせるトレーに「くしゃくしゃにしたアルミホイル」を敷き、プラバンを1枚ずつ焼いていきます。
ポイントは「プラバンは1枚ずつ焼く」ということです。
何枚もプラバンを入れると取り出すタイミングを逃し、焼きすぎてしまう可能性があります。
<プラバン(プラ板)の焼き方のコツ その3>
プラバンをトースターに入れたら、しっかりと収縮するところを確認して、取り出しましょう!
プラバン(プラ板)は、最初端がめくれてきて、全体的にくしゃっとなってきます。
だんだん、プラバンが平らになってくるので、目を離さずに様子を見て、プラバンがほぼ平らになったら、やけどに気を付けて、素早く取り出します。
プラバン(プラ板)を焼く(加熱する)目安としては 600Wで約80秒、800Wで約55秒です。※プラバンの種類や画材によっても違います。また、使うオーブントースターによって違うので、あくまで目安として考えてください。プラバンの状態をみながら判断してくださいね。
<プラバン(プラ板)の焼き方のコツ その4>
プラバンを取り出すときは、手袋をしてピンセットや箸で取り出します。
取り出したときは、まだプラバンは熱いので、曲げたりできます。
プラバンを曲げたりするときは耐熱の手袋をして、手早く作業をしましょう!
今回は平らにするので、クッキングシートで包んだ板で挟んで平らにしました。
完成です!
加熱して厚みが出たプラバンです。
プラバンの「縦」と「横」で、収縮率が違うのがわかるように写真を撮ってみました。
だいたい4分の1程度に縮んでいます。インクの色も濃くなっています。
プラバン(プラ板)の焼きかたのコツ紹介動画。
プラバン(プラ板)を焼く(加熱する)ところだけをまとめた動画です。
プラバンが縮んで取り出すタイミングを見てくださいね!※動画は4倍速です。
オーブントースターについて
プラバンを加熱するのに使うオーブントースターは通常の600W~800WのものでOKです。
普段使っているオーブントースターで構わないのですが、食品の油などがプラバンに着くとせっかくのプラバン作品が失敗する可能性があります。プラバンを焼くときは、オーブントースターをキレイに掃除してから使うことをおススメします。
<PR>KOIZUMI オーブントースター(温度調節機能付き)
オーブントースターの中が高温になるとプラバンは溶けてしまったり、引火したりする場合がありますので、十分気を付けてプラバンを加熱してください。
電子レンジのオーブン機能や、ホットプレートでプラバンを加熱する方もいるようですが、危険ですし、失敗する可能性が高いのでオススメできません!
ホットプレートで温めた場合の失敗例
「ホットプレートでプラバンを温められるのではないか?」と考える方もいるようなので、実験してみました。
ホットプレートにアルミホイルを敷いて、プラバンを載せます。
温度は140度で温めてあります。通常プラバンは130度以上になると縮むとのことなので、低めの温度に設定しました。
オーブントースターとホットプレートの違いですが、ホットプレートは下に熱源があるので、下からしか温められません。蓋をすれば、温度がいきわたるかと思ったのですが・・・。
蓋をしても、温度が均等にならずに、このように平らになりませんでした。残念・・・。
エンボスヒーターをつかう方法のほうがうまくいく気がします。エンボスヒーターもコツがいるので、別の記事で紹介する予定です。
ホットプレートは焼肉など美味しいものを焼く専用にしましょう!
まとめ
プラバン工作は、子どもも大人も気軽に楽しめるクラフトです。
アイデア次第で、素敵なキーホルダーやアクセサリーを作ることができます。
オーブントースターの使い方に気を付ければ、大丈夫!うまくプラバンが焼けますよ!
<プラバンのつくりかたの動画>
「きのこ堂」ではプラバン工作のポイントなどを紹介する記事を書いています。
もっと詳しく「プラバン(プラ板)」について知りたいかたは他の記事も読んでみてくださいね!
「きのこ堂」では、温度調節ができるオーブントースターを使っています。プラバン作品のための専用オーブントースターです。